【05】
Sugar 2
友人Sのネタ第二段
社会人になった彼は容姿だけならば二枚目のため女性に不自由していない
ただし彼にはちょっと変わった性癖があるため、長続きしないのではあるのだが…
とある金曜日
彼は付き合って1年ぐらいの彼女の実家に初めて挨拶に訪れた
初めて両親に逢うというコトでいささか緊張した面持ちで彼女の家を訪ねる
父親はとても怖い、彼女から聞かされているSは、すっかり親父さんを恐れていた
夕食の時間になると酒が振舞われた
緊張のあまりS君は、飲めもしない酒を浴びるように飲んだという
かなりのハイペースも手伝って彼の記憶はココまでで途切れている…
はっと目が覚めた時には、彼女のベッドで横たわっている自分がいた
部屋を出て居間に行くと、そら恐ろしい地獄絵図が…
竹刀を振り回している父親
顔に痣を作り泣き腫らしている彼女
居間のガラスは数枚割れ落ち、父親が怖いという彼女の言葉の意味するものが何なのかSにも理解できた
S 「お父さん、彼女が何をしたというのですか?理由はわかりませんが体罰はよくないですよ!こんな痣まで…可哀想に」
凶暴な父親に向かって臆することなく果敢に挑むS君
暴力をふるう父親に怒りをあらわにしています
彼女 「お願い、もう今日は帰って・・・」
泣きながらS君に懇願する彼女
しかし一度火のついたS君の怒りは収まりません
S 「状況がまだよく把握できませんが、ガラスを割ったりするのは尋常じゃないですよ。少し落ち着いて話し合いましょう」
鬼の形相の父親がS君を睨みつけながら重いクチを開きました
「お、お前が暴れてガラスを割ったんだよ!それにテレビも…」
「えっ!?オ、オレ?」
唖然としながらも、ふと居間にある25インチはあろうかという大型テレビに目を移す
!?
「あっああ…そんな…」
そこには信じられない光景が…彼の瞳孔が大きく見開かれます
な、なんと
テレビのブラウン管に 「椅子」刺さってます!
S 「こ、これは、いやっ、ちが、違うんですよ、あははやだな。ほ、ほら、えぇと…何て言うんでしょうか…も、申し訳けございません。わ、私も何がなんだか…」
彼女は父親に「もうあの男とは別れなさい」と説得されていたそうです
竹刀は腰が悪い父親が杖代わりに使用していたそうです
暴れるSを抑えようとした彼女が逆にSに殴られて顔に痣ができていたそうで…
言い忘れてました、S君は酒が入るとスーパーサイヤ人に変身します
そんな二人ですが、今では夫婦となり幸せに暮らしていますとさ
[0]戻る